「一人寂しい夜をぶっ飛ばせ！　宇宙一のアクター、ハワードさまのクリスマスライブ！」
「その姿で寂しいなんてよく言えたものね」
「当然じゃないか！　イブが水銀燈の命日になるなんてさ、水銀党党員として寂しい限りだよ」
「なら後ろの２人の女性は何なのかしら？」
「ああ、古い友達さ。僕の胸にぽっかりあいた穴を埋めてもらっていたんだ。気にしない気にしない」
「私に言えた義理じゃないけれど、貴方本当に水銀党の死を悼んでいるの？」
「言っただろ、僕の胸の穴は埋まったって。もう悲しまない、水銀燈再生プロジェクトは始まったんだ。
　こっちにはチャコ級のロボットを作る科学技術があるんだ。薔薇乙女くらい楽勝さ」
「嘘よ。一部の修復ならともかく、完全なて復元なんて絶対に無理だわ」
「動力をローザミスティカなんてオカルトから電池にするだけで簡単に出切るってシンゴの話だよ」
「…ハワード、残念だけどそれは薔薇乙女でも水銀燈でもないわ」
「そうさ！　生まれ変わったNEW水銀燈、その名も水銀燈Mk-2（税込\98800）！」
「売るの？」
「水銀党員限定のクリスマスプレゼントさ」