俺はとしあき、花の小学2年生。
学校から帰る途中、ガラの悪い兄ちゃんにからまれ、何故か将棋勝負をすることになってしまった。
「･･･こそこそ”アナグマ”なんかしやがってよぉ･･･もういっぺんだコラぁ！！(ﾋﾞｷﾋﾞｷｨ」”！？”
･･･これで5勝0敗、まだやる気だ。
「もう許してよ、早く帰らないと夕飯めどいって母さんコンビニ弁当買ってきちゃうんだ」
ピシッ「”７六歩”だぜぇ･･･？逃げんじゃねぇぞぉ･･･！」･･･ああもう。パチッ
「･･･としあき、こんな所で何してるの？」「･･･え？母さん？母さんこそ何で･･･」
母さんは炬燵でめどる必須アイテム、蜜柑が切れたから買ってきたらしい。もう、こういう事にはマメなんだ。
「･･･それで、いくら賭けてるの？」「お金なんか賭けてないよ！！」
「おう、こいつは”ガチ”の”タイマン”だぜぇ･･･？ババァはすっこんでな！！」
「･･･お前、母さんをババァって言ったね･･･！」パシッ

52勝0敗･･･。･･･日は落ちて空気も冷え込んできた。
「･･･としあき、そろそろ帰ろ」「そうは言っても･･･」「ごう！！ごう！！」「･･･まだ駄目みたい」
「･･･負けてあげればいいんじゃない？」･････････あ！！