… |
05/04/14(木)00:13:29 No.23981882
「ねえ、いま一人〜?」 思い出に浸るのを軽薄そうな声が中断させる 不満を隠さない目で睨み付けてやると、いかにも今風といった感じの男四人が立っている 周りに合わせただけの無個性な風貌の彼らを見ると、弱い自分を隠してる様にしか見えない 彼らを見てると自分の恥ずかしい部分をあられもなく曝け出すあの人を思い出させる 彼らは気を惹くために私の服装や顔を褒めちぎるが ティッシュ一枚の薄さほども興味を惹かれない、頭の中はあの人の事で溢れていた
携帯がついさっき聞いたばかりのメロディを歌う、すぐに通話ボタンを押す 「…巴、今日はやり直しでオナニーだ」
吹っ切れたあの人の声、あの頃の声だ…! 「あ?男いんの?」 またも水をさす声
でも今は有難い、後腐れなく決別できるから だから睨み付けたりせず、今度は私のできる最高の笑顔で言ってやった 「…いいえ、パートナーよ」
|