「いきなり決めるわよ。最上級住宅「レオパレス」」
「うわっ！不動産屋のくせにウィークリーマンションに住ませるつもりか！」
「あなた……この不動産屋危ないわ！別のところに行きましょう！」
慌てて店を出て行く夫婦を見送りながら、花沢は塩壺を取り出し店の前にそれを撒いた。
「……ったく、折角人が礼金なしで勧めてやってるっていうのに」
「花沢君、相変わらず荒々しいね。ここだけ世間と温度が五度くらい違う」
花沢の後ろから、砂の音を鳴らしながら男がゆっくりと近づいてきた。
「あらまぁ、中島君。ご無沙汰振りね」
中島の姿を見て思わず笑みを零す花沢だったが、いつもの相方がいないことに気付き顔を曇らせた。

「ああ、磯野のお披露目会振りだね。残念だけど今日は磯野はいないんだ」
「……そう見たいねぇ。今忙しいんでしょ磯野君」
「オナホールを全国展開するためにネットショップで地道に稼いでいるようだ。今度楽天にも出展するらしい」
「良い弟子を持てて鼻が高いでしょう、中島君も」
花沢にそう言われ、中島は軽く鼻を鳴らしながら笑う。
「……まぁ、そんな悠長に世間話をしている場合じゃない。昨日SSランクのレディースが派手に暴れたことは知っているか？」
「ええ、カオリ達のことでしょ？」
あさひが丘でカオリといえば誰もが知る恐怖のレディース『賭宇死罵』の総長「大空カオリ」のことである。賭宇死罵はあさひが丘ではSSランクと格付けされている。彼女に逆らうと家の家電を全て取り壊され、東芝製の電化製品を片っ端からリース契約させることで有名である。

「ふふっ、SSランクかぁ。暇つぶしにはなりそうだわ」
指をコキコキと鳴らしながら、花沢は中島の情報提供に感謝し、頭を下げた。
「カオリは私の家来だったんだけど、最近シマ持って調子ぶっこいてるから焼き入れてやんなきゃって思ってたのよ」
「ほどほどにしとけよ。花沢君はわからないかもしれないが、人間はスペランカーのように脆い生き物だ」
「頭がなくても心臓が残ってるから死なないわよ。それじゃ後のことよろしくね！」
そう言い残し、花沢は自慢の黄金の腕をぶんぶんと振り回わしながら繁華街へと飛び出して行った。
「……花沢君、人間はガンプラのように簡単に頭を外せる生き物じゃないんだよ」
真っ青な空を仰ぎながら、中島は花沢に情報提供したことを今更ながらに後悔していた……（続く）

鬼のような中島さんの行動にﾜﾛﾀ

>東芝製の電化製品を片っ端からリース契約させることで有名である。
あ、一応サザエさんなんだ。とか見当ハズレなこと思った

もうどこからつっこんでいいのか…

>「ふふっ、また口に出してしまったわ。これだからワンダフル世代はすぐに借家を格付けしたがるんだから……TBSのお家芸ね」
無茶苦茶ワロタ

なんかもう色々吹いた

中島さんが普通に見える異常事態

なにこの・・・なに？

U-1スクリプトの改変が秀逸だな

>「ふふっ、SSランクかぁ。暇つぶしにはなりそうだわ」
どこかで聞いたことあると思ったら…

ワンダフル世代で吹いた

>これだからワンダフル世代はすぐに借家を格付けしたがるんだから……TBSのお家芸ね
オセロ吹いた

何かある時は必ず陰になかじまさんがいるな

毎度突き抜けた混沌乙！！！

カオリに死亡フラグが・・・・

>頭がなくても心臓が残ってるから死なないわよ
超生物ハナザワ

なかじまさん発見
コレを見ないとチンコの収まりが悪くて寝られん

この世界のサザエさんはどいつもこいつもキャラが濃すぎるな！

>人間はスペランカーのように脆い生き物だ
俺を殺す気か

あぶね、見逃すとこだった
花沢不動産のカオスっぷりに吹いた