審査員席に運び込まれるクロシュ付きの大皿。当然中身はまだ見えない。騒然となる審査員席。
「落ち着いてください。大丈夫だ、俺は逃げない。逃げないからお前達もドーンと腰を据えてくれよ」
磯野の温かい言葉に、審査員席から歓声があがる。ノリスケに至っては既に２０点のパネルを表示させようとしている。
「……では、磯野。早速お前なりの百万の使い道を教えてくれ」
「わかりました。では、お待たせしました。これが俺の百万円の使い方です！」
磯野の怒声と共に、クロシュが持ち上げられ中身が公開される。ドライアイスの霧が晴れ、審査員達は自分達の目を疑った。
「こ、これは……これはオナホールやないか！オナホールやないけ、カツオはん！」
興奮するタラオを制止しつつ、磯野はそのオナホールを審査員席の皿に切り分ける。
「上品だ。まるでサンピエトロ大聖堂の石柱のようでもある。これはバロック時代の文化を踏襲したと考えてよろしいか？」
「伊佐坂先生、落ち着いてください。仄かに感じる厳かさはルネッサンス文化も否定できない」

「さすがノリスケ君……。そうかこれは文化革命だな。英語に戻すとカルチャーレボリューションだ。音の響きもなかなかイケている」
盛り上がる審査員達を尻目に、磯野は中島のオナホールを手づかみし、それを自分の股間にセットしてしごき始めた。
「濃厚なスープをかけることで、食材そのものの味とスープのコラボレーションを味わっていただきたいのです」
審査員席に並べられた五つのオナホールを全て使う磯野。彼は三日前から亜鉛しか食していない。たっぷりのミルクセーキが振舞われ、審査員達はシェフの思わぬおもてなしに酷く震えていた。
「うむ……。さすが磯野だ。千利休をも超越したその一期一会の精神。もはや何も言う事はない」
中島はイカ臭いオナホールを、がっつく花沢女史の皿にこっそりと移し入れた。そこで磯野から思わぬ発言が飛び出す。
「今回はこのオナホールの材料にこだわってみました。皆さん、スープは邪魔なので避けてから、口に運んでください」
そう言われて今度はオナホール単体での味を愉しむ。瞬間、タラオが立ち上がり、その場で空中浮遊をし始めた。

「な、なんやって……これはなんや！舌にまとわりつくことなく、さらりと溶けていくわ！それでいて軽い酸味と甘さが融合しあって素材の味に深みが増しとる！サイケデリックじゃ！味覚のサイケデリックであるぞ！」
そのまま太陽の子と化すフグ田タラオ、彼の全身からキングストーンの如き閃光が放たれ、そのまま爆砕した。
「今までのオナホとは全然違う！磯野、お前は一体このオナホールに何をしたんだ！」
「今回オナホに使ったのは京都から直送しました吉野本葛と土佐柚子を使い、程よい硬さと保温性を保つために馬鈴薯の澱粉を加えました。粘性を維持しながら硬さを保つ最善の按配を見つけ出すのに三週間かかりました」
「確かに……このネットリ感を出すには吉野本葛だけではダメだ。まさか馬鈴薯を使うとは天晴れである！」
「今の若者はゼラチンや片栗粉に逃げる傾向があります。本物を知るためにはお金がかかりますが、本物のオナホールは実物のセックスをはるかに上回るのです。女子高生とエッチするために危ない橋を渡り、大金を積む社会人が多い中でこのオナホールは全ての晩年のサラリーマンの性欲に答えられる一品になっていると思います」

きたー！
毎回楽しみにしてますよ中島さん！

「うむ……磯野、さすがだ。お前はやはり俺の一番弟子だ。よくぞ、ここまでたどり着いた！褒めてつかわすぞ！」
感極まり、中島の腕の中で赤子のように泣きじゃくる磯野。審査員席から惜しみのない拍手が鳴り響く。
「中島さん！俺は……俺は中島さんがいたからここまで出来たんですよ！ありがとうございます！ありがとうございます中島さん！」
「ふふ……おだてても何も出ないぞ。出るのは愛の鞭だけだ」
周囲に笑い声が響く。遠く山村から箱根八里が聞こえる。お父さん見ていますか？俺はこんなに立派になりました――。

「小さいモノにくよくよしたりしてない？」
「自分のヤりたいことヤれるとき」
「ヤればいいんだよ、少しずつさ」
「それが強さになるんだよきっと」
「スッチャスッチャ」
「そんな感じ」
君　は　強　い　。　　　　　　　　　　　　（続く）

中島さんの行動にワロタ

色んなもの吹いた

お前さあ、一回医者に行って来い（ほめ言葉）

タラオの言動にワロタ

もうスレ「」の頭の悪さは尊敬に値するな

ブリョとエクスタCに続く第三のA級変態スクリプトのような気がする。

今日もカオスっぷり満載乙
このままどっか知らない世界まで突き抜けてくれ！

中島さんが鬼ならカツオはどんなバケモノだというのだ

今夜は磯野が中島さんを上回ったと言わざるを得ないな

オナホール一つにそこまでこだわると、使うのも躊躇うな

>馬鈴薯
偽わらび餅の素！
偽わらび餅の素ジャマイカ!!

ノリスケの早まり方が面白ぇ。ＧＪ

タラオの一挙一動に一部の隙もない美しいネタの盛り込みっぷりで色々と吹いた

前半のカツオのキャラがどこかの勘違いアーティストのようで吹いた

カオスが脳天突き抜けたぞ

今日はフルパワーだな
スパシーバだよカツオ！

つーかタラオさん死んでるじゃねーかっ！

そもそも審査は！？
審査どこいったんだよ！！

ちょ、ちょっと待って
え？
いつの間に6回目？
3回目までしか確認してなかったのに…

>英語に戻すとカルチャーレボリューション
に爆笑した

締めでどうしようもなく吹いた

すげぇ、全てのセリフに一部の隙もねぇ

>「今日は俺のためにみんな来てくれてありがとう！俺、マジで嬉しいから！なんてね！ハハハ！」
無駄なテンションの高さに噴いた

深いカオスがあるのに鮮明で分かりやすい

誰かまとめ上げてくれ
磯野もヤバイが次は中島さんの真の鬼っぷりが発揮されそうで楽しみだ

しおからで見つけて四話まで読んだ
腹がよじれそうだ…

でも最初の「狩り編」みたいな
シブいカオスも好きだぜ！

普通に保管庫欲しいレベルの作品が多すぎ
あんた一体何物なんだ

>あんた一体何物なんだ
恐れ多くも中島さんに決まってるやないけ

>しおからで見つけて四話まで読んだ
どれだ？
中島さんと呼ばれる事になった原点なら見つけたんだが

>ブリョとエクスタCに続く第三のA級変態スクリプトのような気がする。
文体の作り方でいったらその中で最高かもしれない
クラシック音楽の要素を加えたヘヴィメタルのような感じ

>どれだ？
しお1で「なかじまさん」

>しお1で「なかじまさん」
�d
にしても普通に文章力あるのに使い方がヤバイな

鬼才だ…
スレ「」は鬼才だ…！！

まじめにバカとカオスをやるとこういうことになる吹いた

もうだめだ、一言一句すべてがカオス

だれか５話も塩辛に頼む！
初めて読んだけど、これは毎日やってるのか？

ここまでが定型

最近毎日この時間に見るね。
何気に楽しみだったりする。
第５話は保存してないけど、誰かもってるかも。

いやあ世の中まだまだ凄い馬鹿が居るもんだな

すいません、遅くなりました。
５話と６話をまとめて塩にあげておきました。
なんか本当にこんなにレスしてもらって本当にありがとうございます。
続けられる限り続けていくので、よろしくお願いします。

つsa23184

>５話と６話をまとめて塩にあげておきました。
サンクス、スレ「」。
この時間帯なら毎日見れるんで、応援してくよ。
無理せずがんばれ。

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応援してるがマイペースに突っ走ってくれ

これで今日一日分のカオスを摂取した感じだ
これ以上カオスに触れると過剰摂取で危険だ

頭が痛い

中島さんマジ鬼