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05/06/08(水)02:58:31 No.25687076
襖の中に再び戻っていく波平。物音が収まったと同時に我慢してたため息がどっと溢れ出した。 「……お父さんは好き物だわ。覗きなんて非生産的よ」 ワカメはパソコンの電源をつけた、すると磯野家に仕掛けられた合計十五箇所の隠しカメラによるライブビデオが放送されていた。 「時代は臨場感溢れる盗撮と、それを売るための個人アダルトサイトの運営よ。お父さんは古い格式に囚われすぎ。今の子達は修学旅行で女風呂に覗きに行くような回りくどい真似はしないの。口説いてファック、襲ってファック、楽しくファック、野外でファック、みんなでファック、先生混じってファック、同性でファック……」 日課となっているダイレクトメールと巨大掲示板へのマルチポストをしながら、ワカメは思いを馳せる。 「早く中島さんに見合う女にならなきゃ。稼いだお金で整形とエステと服で鍛え上げるのよ……ウフフウフフウフフ」 磯野ワカメにとって兄は中島とを繋ぐ大事なパイプラインであった。そのためなら兄の下着泥棒ぐらいは大目に見るつもりである。彼女は磯野家で誰よりも強く、そしてしたたかであった……(続く)
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