それならば、食事の用意をしておく男！、勝手に材料を使う男！
磨いたばかりの鍋に水を張り、コンロにかけるｽﾊﾟｲﾃﾞｨ。
大急ぎで炊いたご飯が丁度炊き上がる頃、家主が帰ってきた！　スパイダーマン！
お客様用のどんぶりをあてがってもらい、二人分の食事を食卓に乗せる男！
しかし会話の弾まない男！　スパイダーマン！。
お口に合っただろうか、勝手に食材を使ってしまって拙くはなかったｽﾊﾟｲﾃﾞｨ？
戦々恐々としていると、お味噌汁を口にした家主が、美味しいと言って下さった男！
家主はお味噌汁が好き、しっかりと記憶した男！

慌ただしい一日が終わるスパイダーマン！
失礼をして、一足先に休ませて頂く男！
意識が落ちるか落ちないか、という所で、玄関を開ける音がした。
家主が外出なさった様だ。
起き上がって警護すべきか迷ったが、足音を殺していた様なので英雄が出るべきでは無いｽﾊﾟｲﾃﾞｨ？
その代わり、お帰りになった時に暖かい飲み物でもお出し出来る様、準備をしておく事にするスパイダーマン！

>それはゴミじゃないと叫びたかった男！　スパイダーマン！
持ってきた自分の生活道具全部捨てられたんだな？

結局、家主が帰ってくる朝日が昇る頃まで眠ってしまった男！
あと５分…と思い、改めて蒲団へ入ろうとした男！
数分もせずにオーナーが帰宅した男！　驚いて飛び起きるスパイダーマン！
疲労困憊している様子の家主！　そんなに大変な目にあっていたｽﾊﾟｲﾃﾞｨ？
しかし話を伺う事も出来ない弱気な男！　ただ朝のコーヒーを出して様子をさぐる男！
疲れきった顔に、それでも微笑を浮かべて、ありがとうございます、と丁寧に言う家主！　照れる男！

それから、スパイディの事と、家主について少しお話をしたスパイダーマン！
昨日解説した際に抜けがあったらしく、ようやく自分が英雄だと理解して下さった家主！スパイダーマン！

その後、改めてよろしくお願いします、と二人で言い合ったん男！　スパイダーマン！
気がつけば眠りから醒めてた男！
暗い部屋と、ずず、という何か糸を啜るような音！　
顔だけ台所へ向ければ、家主が一人何かを、啜っているｽﾊﾟｲﾃﾞｨ？
隣に置かれた缶から察するに、冷蔵庫に入れてあったお歳暮のビールを呑んでる家主！　ずるいと思う男！