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05/05/17(火)01:00:10 No.25038875
それならば、食事の用意をしておこう、幸い材料もある。 磨いたばかりの鍋に水を張り、コンロにかける。 大急ぎで炊いたご飯が丁度炊き上がる頃、オーナーがご帰宅なさった。 お客様用のお茶碗をあてがってもらい、二人分の食事を食卓に乗せる。 黙々と進む食事。 お口に合っただろうか、勝手に食材を使ってしまって拙くはなかっただろうか。 恐々としていると、お味噌汁を口にしたオーナーが、美味しいと言って下さった。 オーナーはお味噌汁が好き、しっかりと記憶しておかねば。
慌ただしい一日が終わる。 失礼をして、一足先に休ませて頂く。 意識が落ちるか落ちないか、という所で、玄関を開ける音がした。 オーナーが外出なさった様だ。 起き上がってご一緒するべきか迷ったが、足音を殺していた様なので私が出るべきでは無いだろう。 その代わり、お帰りになった時に暖かい飲み物でもお出し出来る様、準備をしておく事にしよう。
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