人差し指でスパイディのマスクをなぞる。普段なら、とてもじゃないがこんな事は出来ないだろう、だからと言って、アルコールのせいにしてしまうのも、何か違った。柔らかい。そして滑らかだ。毎朝出勤する度に見とれていたマスクを、今、この指が蹂躙している。押せば、指が沈み、放せば、ふわりと元に戻る。既に身体はガチガチと震え始めているが、それも気にならない程、行為に没頭する。押しては放し、放しては押されるスパイダーマン!ぬふぅ(な男!) と漏れるイビキ、スパイダーマン。心臓が止まりそうなくらいに驚く。起きた様子はないが、意識を現実に引き戻す切欠にしては十分だった。安らかなマスク、それは良い。それにしても、無防備すぎるのではないか。思えば、スパイディは果たして自分の素顔を見られては困るのではないか。
その気になれば、今目の前に横たわっているマスクを力に任せて脱がせばいいのだ。五年間ずっと我慢してきた、一度堰を切れば後は転がるままに落ちていく。マスクを引き脱がして、素顔を見て… 自分は何をしたいのだろう。目を醒ましたスパイディが泣いて叫んで糸を噴いても、もう肩が赤い。さっきの様な悪戯だけで我慢できるものか、その眼を、その口を、その眉を、似顔絵にして虹裏にUpしてやる。唇を糸で塞いで、声も上げさせてやるものか。すぐに流れしてしまうであろう自殺絵スレに、余す事無くその情熱をに注ぎ込んでやる。涙を流せばそれも書き込んでやろう、嫌がる悲鳴すらもきっと心地良いだろう。毛布を剥ぐ。酔いのせいか、普段より長く深い寝息に合わせて、柔らかな胸が動いている。目を凝らさずとも、パジャマの下にある素顔の輪郭が判る。その様に釘付けになっていると、毛布を剥がれて寒くなったのか、寝返りを打つスパイディ。右腕と左腕に挟まれ、スーツは柔軟に形を変えて、更にその肉体美を強調する。思わずそれの手触りを楽しんでやろうと、汗ばんだ左手を伸ばす。
>ぬふぅ(な男!) と漏れるイビキ、スパイダーマン。これで噴いた
タイピングに特化した指が、そのマスクの端に触れようかというその刹那。ないはずの名前を、呼ばれた。起きてはいない、他愛の無い寝言な男スパイダーマン。ただそれだけなのに。視界には星が散り、動悸は激しくなって、嫌な汗が噴き出して来る。今、自分は何を考えていたのか。スパイディに何をしようとしていたのか。勢いでやった、では済まされない事をやろうとしたのだ。壁にかけてあるコートを引っ掴み、部屋を飛び出す。 振り返りもせずに。
なんだこのガチホモスクリプトは
馬鹿! 本当に馬鹿! スパイダーマン!
>似顔絵にして虹裏にUpしてやる。>すぐに流れしてしまうであろう自殺絵スレに、余す事無くその情熱をに注ぎ込んでやる。見事だ「」
な ん だ こ の 世 界 観 は
>安らかなマスク、それは良い。いいのか
>No.25137432>な ん だ こ の 世 界 観 はも、元はにけすくりぷとなんだな。http://img.2chan.net/b/res/25136317.htm
こんな時間に声立てて笑ったスパイディーの居る生活・・・うらやましい様な勘弁して欲しいような
改めて言う俺、こっちの生活がいいな
胸が切なくなるようなあの2kスクリプトをここまでバカにできるスパイディーとスレ「」に一杯おごりたい
×出勤○ハロワ行き×パジャマの下にある素顔の輪郭が判る。○マスクの下に
>ないはずの名前を、呼ばれた。Call my name again Call my name again…。・゚・(ノД`)・゚・。
×柔らかな胸が動いている。○マスクの口の部分
>Call my name againDont let me fade away・゚・(ノД`)・゚・。