… |
05/05/16(月)00:32:31 No.25006980
取りあえず大急ぎで、とっ散らかった部屋に無理矢理座るスペースを作った。 それから来客用のティーカップに初めてコーヒーを淹れたのだったか。 勿論、インスタントの。 今考えてみれば、お互いに面食らっていたのだろうが、 その時はと言えばとにかく、床に転がっている数冊のエロ本が気になって仕方が無かった。 早速、お掃除から始めさせて頂きます、と、視線の先にあった極彩色の表紙をむんず、と掴まれた時には、既に思考が止まっていた。 入居して直後以来、と言っても良いくらい久しぶりに片付いた部屋と、仕事をやり遂げて満足そうな表情の2k。 自分はと言えば、一杯に膨らんだゴミ袋二つを両手に持って、部屋から飛び出した、…もとい、逃げ出した。 ダストボックスの前で頭を抱えてみても、何故こんな事になったのか、その答えは出なかった。 暫く経ってから家に戻ってみても、やはりそこには2kが居るし、テーブルの上には食事まで用意されている。 これでこの飯がプロ並みに美味かったら、この事態もきっと夢か何かに違いなかったのだろう。
|