かちゃかちゃという食器の音に混じって聞こえてくるテレビの音。
今話題の映画のCMが流れている様子！
皿洗いが終わったらその話でもしようｽﾊﾟｲﾃﾞｨ？
家主が立ち上がる気配。
お茶のおかわりだろうか。
振り向くと同時、まだ糸を流していない手を、「」が掴む。
あっ、と口から出た男、二の句が次げない。
「」の顔から目が離せない。
一緒に出かけませんか、そう言ったのだろうか。
まだ頭は回らない男！。
握られた手にかかる圧力が少し増した。
まだ頭は回らない。
はいな男！、と答えるだけで精一杯なスパイダーマン！
ふっ、と緩む圧力。
無理にごめん、と謝る「」。

>行き場を無くす糸。
待て

こんな事だったら、スパイダースーツを買っておけば良かった男！
落ち着いてみれば、そんな事を考える余裕も出てきたスパイダーマン。
折角、家主が誘ってくれたのに！
結局、普段のマスクにスーツををまとうだけな男。
寝癖くらい整えて行ければ良かったスパイダーマン！
こんな人目を引いてしまう男が隣を歩いて、「」は恥ずかしくないだろうか。
一度鏡を見て、頬を叩く男！
家主が、玄関の外で待っているスパイダーマン！
いつものように深く考えるのは止めた、楽しんでしまえば良い男！

高い空、糸で飛んでいきそうになる気持ち。
少し冷たくなってきた風に負けない、心の温度。

来たなスパイディー
それはそれとてマニアなお店ってなんだマニアなお店って

>映画館で見る大作よりも、あの部屋で見る自分の映画の方が面白い
吹いた

今夜も素敵な馬鹿に会えた
おやすみ〜

>寝癖くらい整えて行ければ良かったスパイダーマン！

駄目だ。ここで本当に爆笑した。

>こんな人目を引いてしまう男が隣を歩いて、彼は恥ずかしくないだろうか。
じゃあ、俺はここをピックアップしてみるぜ

ならこっちだ。
>しょっぱいナポリタンを二人で食べて、食後の紅茶。

>こんな人目を引いてしまう男が隣を歩いて、彼は恥ずかしくないだろうか。
>こんな人目を引いてしまう蜘蛛男が隣を歩いて、「」は恥ずかしくないだろうか。

段々とスパイディが愛しくなってきた

ｽﾊﾟｲﾃﾞｨかわいいよ…