大学病院のロビーで一人、「」を待つ男！
周りはほとんどご老人で、もの珍しげにじろじろと見られたスパイダーマン！
英雄だから仕方のない身なりだと思う男！
連れ合いさんお病気なのかい、とおばあさんに話し掛けられた男！
連れ合い、という単語に、過剰に驚く男！　そんなに仲良く見えましたか！　嬉しい男！
ちょっとした怪我で、大した事は無いと思う男！　と答える声は少し弾んでしまった男！
すっかり話し込んでしまったスパイダーマン！　お世辞の上手なおばあさん！

結局、ちょっとした打ち身だった。
糸でも貼っておけばすぐに治るそうだ、痛みが長引いたのは二次裏をしすぎたせいかも知れない。
ともあれ、二次裏に支障が無くて良かった。
誰でも一定の診察時間を得られるのが日本医療のいいところだ。
そろそろ昼食にちょうどよい時間になった、レストランかなにかのランチでも食べてから帰ろう。
たまの外食だ、スパイディも大いに喜ぶだろう。
おまたせ、とやはり妙に嬉しそうな顔をしたスパイディに声を掛ける。

以前から行きたかったお店に家主と二人で！スパイダーマン！
今日の思いつきは功を奏した冴えてる男！　ラッキーマンとは正にこの事！
「」の顔にも少しずつではあるが、笑顔が戻ってきた！
スパイディの方が気を使っている、というのも些かおかしな話でｽﾊﾟｲﾃﾞｨ、これも自分の為と言えない事も無い男！
愛には大きな責任を伴うと言ったら、余人は笑うでｽﾊﾟｲﾃﾞｨ？
しかし、自分の為の行為が相手の為にもなるという関係が、家主と居候の関係ではｽﾊﾟｲﾃﾞｨ？。
もっともな事で、「」とｽﾊﾟｲﾃﾞｨはまさにそういう関係無のだ！　…幸いにもまだ！

何故か今日はスパイディが積極的だ、あんな事があったと言うのに。
病院に行くだけなのに、街まで付いてきたり。
このお店、前から興味深かった男！と昼食を摂る店に引っ張っていかれたり。
助けられた部分もある、しかし正直に言えば驚いてもいる。
こんなスパイディらしい所は外ではあまり見られないものだし。
逆を言えば、普段はあれでもスパイディらしさを殺しているという事になるのか。
これまで蜘蛛男には随分と我慢ばかりをさせ続けてきたのかも知れない。

>鞄から糸でこっそり奪い上げてある男！
お前が　お前が犯人かー！

>鞄から糸でこっそり奪い上げてある男！
あなたが…蜘蛛だったのですね…

>悪巧みは阻止するヒーロー！
おい、そこの蜘蛛

>悪巧みは阻止するヒーロー！

悪巧みしとるのはお前だろうがこの馬鹿蜘蛛

>…幸いにもまだ！
本当にそうなのか疑わしくなってきたぞヒーロー

うあぁぁぁぁぁ、元の方見逃してるよ
どなたかスーパーリンクお願いできませんか？
ってゆうか手遅れ？