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05/05/26(木)01:01:24 No.25337883
あった、飛び出した時には気付かなかったが、確かに大股の足跡が続いていた。 今まで探していたのとは逆方向に。 足跡は、いつか一緒に歩いた公園の方へ続いている。
公園の中央、噴水の所で誰かが倒れている。 間違い無い、あの人だ。 慌てて駆け寄れば、どうやら眠っている様だ、何やら独り言だか寝言だかを呟いている。 此処で酔い潰れてしまったのだろう、彼の隣には吐瀉物があった。 まさかそんなに酔っていたとは。 こんな所で寝ていると風邪を引いてしまう、それに今日もお仕事なのに大丈夫なのか。 声をかけたら少しの間を置いて急に笑い出した、起きていたのだろうか。 だが、笑うばかりでまともに相手をしてくれない、まだ酔っ払っているのか。 業を煮やして引っ張り起こした、ようやく目を開けてくれる。 彼はひどく驚いた様子だったが、そんな事こっちも同じだ。 何処に行ったのかと思えばこんな所で雪とゲロにまみれていたのだから。
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