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05/05/15(日)00:21:23 No.24971799
当然、驚く彼。 背中に手を触れると、びくりと身をすくめて黙り込む。 伝わる動揺、こういう所はとても可愛いと思う。 広い背中を、力を込めてこする。 考えていたよりも体力が要る、少し息が上がる。 やはり前は洗わせてくれなかった。 仕方が無い、すっかり冷めてしまっている食事を暖める事にする。
何故か利き腕ではない方の手で食事をする彼。 不思議に思って尋ねてみれば、右腕を強く打ち付けたらしく、上がらないそうだ。 またぞろ悪戯心が鎌首をもたげる。 鶏の唐揚げを一つ、箸で掴んで、どうぞ、と彼の顔の前に差し出す。 それをまじまじと見つめて、渋々と口を開いてくれる。 美味しいですか、と付け加えたら流石に意地が悪すぎるだろうか。 でも、少し楽しい。
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