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05/05/25(水)00:49:59 No.25305878
95が呼び出されて向かった先は悪名高い武装警察隊の詰め所だった。 応接室(金は掛かっているが無駄なものはない)に通されてから30分。 髪留めが嫌に重く感じ、内心の苛立ちが吹き出んとするのを押さえる。 「いやぁ失敬失敬、お待たせいたしましたね」 重いドアを開いて現れた男は柔らかい目つきに切れそうな輝きをした、 ヤクザや強盗とは違った、絶対的に上の立場で人殺しをしそうな男だった。 (やっぱり……あの子は!!馬鹿な子!!) NTに何かがあったのは間違いない。2k男も加わっているのは最悪の展開だ。 「窓達くんのお姉様にわざわざお越しいただいたのは本当にその、まぁ人手不足なんでして ご存知の通りデモだの集会だので会場警備に我々はお茶も飲む暇がないんですよ」 だが年頃の女にニヤニヤしながら話を出し惜しむ時間はあるんだろう。 今のうちにつける悪態をついておこう。 「なんといっても窓辰くんは栄えある前衛隊員ですからねそり――」 「――ご用件は、なんで、しょうか?」
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