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04/11/13(土)01:02:21 No.19044803
虹裏訪問記・第十三回「陛下川」
虹裏町を横切るように流れる大きな川。
虹裏町が出来た辺りは虹裏川という小さな川だったが、在りし日の陛下が来たるベく町の発展を見越し河川の工事を進めて整備された大きな河川にした。
近年その功績を讃えられ河川の名前が陛下川になる。
晴れた日には土手で犬と遊ぶ少女が、夏になれば川で泳ぐ少女達の姿がきらめき、釣りにたしなむ少女がのんびり太公望を決めている。
前回で前述した通り陛下川にかかる陛下橋の下には虹裏町町長・陛下の家がある。
最大の功労者にして町長であるほどの人物が何故あんなバラックに住んでいるのだろうか。
「ワシは家とかそういったものにはこだわらなくての、娘が一人立ちした時に家ごとそっくりプレゼントしたわい。町長だけいい家に住んでるというのもちょっと不公平だからの。ハッハッハ!」と豪快に語っていた。
写真は河川敷で取材をした時の陛下の写真だ。仕事が終わりにメットを外し一息つくその姿はあの威厳ある十傑集の頭目とはまるで違う。
本当の陛下は今ここで娘の話をしている好々爺なのだろう。後ろにあるのが陛下の家、通称「陛下ハウス」である。(保管時に訂正)
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